渉外技術部門
2012年入社

ひぐち りょうじ樋口 亮史

工学研究科 生命先端工学専攻

海外のグループ会社の技術面をサポート

塗料に興味を持ったきっかけは、説明会への参加でした。塗料について基本的な説明を受けた後、「将来、どんな塗料が欲しいですか?」という問いに対し、機能を想像している間に興味が深まり、身近なものに意匠や機能という付加価値をつける面白さを感じて、多彩な色を作る仕事がしたいと考えるようになりました。入社後は、いくつかの部署を経験し、現在はマレーシア、ベトナム、フィリピン、香港、中国といった海外のグループ会社と協業し、建築分野における技術的なサポートをする建設技術部門に所属しています。主力製品の開発協力、技術移管、技術交流、現場対応など遂行する中で、海外の現地従業員と密接に連絡を取り合い、製品開発や改良、調査のための塗料試作と性能評価をし、その結果を共有、議論する業務を担っています。海外の技術者と化学と英語を共通言語として議論を重ね、仮説の精度が高まっていく瞬間には高揚感を覚えます。文化が違っても技術者としての良い製品を作りたいという姿勢は同じで、共に働けることを誇りに感じます。

海外の塗料ビジネスは、
“日本と違って当たり前”

海外市場で事業を展開する上で、“日本と違って当たり前”という感覚が重要です。国が違えば、塗料の製造、販売ビジネスにも差異があります。例えば、海外では、道路の舗装が十分でなく、土埃が舞う環境に曝される住宅が多くあります。そういった市場では日本よりも土埃への耐汚染性が重要視されます。また、昨年赴任していた南アフリカ共和国では、古くから続く政策の影響で未だに塗料のグレード毎のターゲット層が明確に変わっていたり、治安が悪いことで住宅間の境界壁が大きく、至る所に建造されていて、壁向けの塗料需要が大きかったり、国土が広く、郊外への通常配送に要する日数で他社と競っていたりと文化的背景が塗料ビジネスに大きく影響しています。こういった経験から海外グループ会社の仕事に携わるときには日本ではこうしているという先入観は一切持たず、彼らがどのような市場で事業を展開しているかを理解するよう努めながら共に働いています。

素早く精度の高い仮説を立てるスキル

今までの経験を通して、精度の高い仮説を素早く立てるスキルが身に付きました。この部署へ配属になった当初、主力製品の市場展開に問題が発生していました。それに対し、工業部門、自動車部門を経て体得した仮説、検証を繰り返すことを遂行し解決に導けました。私の技術者としてのターニングポイントは、1年目の実習が終わって最初にお世話になった上司の方との出会いで、当時、受け身であった私に、自発的に考える重要性を丁寧に指導頂きました。いつしかその方の考察力を超えたいと思い、日々仮説と検証を繰り返すうちに、今ではどのような現場であっても現象に対して仮説を立てることが癖になりました。今後は、海外のグループ企業の採算性向上に一役買うような主力製品の立ち上げに携わりたいです。直近の目標は、現地従業員と協力し、製品の設計や製造立ち上げまで進めることです。

プライベートで熱中していることを
熱く語ってください

英語で小説を読むことです。数年前までは全く活字を読まない生活をしていたのですが、出張先で時間潰しのために買った小説に引き込まれて、すっかり本の虫になってしまいました。南アフリカ共和国に赴任し、暫くは語学上達を狙い英文法の本を読んでいましたが、学習がある程度進んだところで英語のティーン向けの短編小説集を買ってみました。当時からすべてが明瞭に理解できた訳ではありませんが、ストーリーを楽しみながら英文の構成や言い回しを楽しんでいる自分に気づき、帰国した現在も、本を読みながら時折、細かく調べて勉強しています。