新事業分野バイオテクノロジー / 環境

含水脱窒担体『KPパールDN』

KPパールとの併用により設備のコンパクト化を実現

KPパールの特長を活かし、脱窒菌の付着に適した担体を開発しました。これにより脱窒菌の付着が大幅に向上し、厚さ約100μmの生物膜が形成されます。

KPパールDNの特長

  • 担体表面の電荷の設計が可能
  • KPパールとの比較で3倍の脱窒速度
  • 余剰汚泥発生量が少ない
連続処理における脱窒速度

連続脱窒処理を人工廃水で行った結果、硝化槽担体に脱窒菌を付着させた場合の3倍の処理速度を示しました。また、処理槽当たり4.5kg/m3/日の脱窒速度が得られました。

馴養後担体表面

KPパール、KPパールDNの応用例

一槽式硝化・脱窒処理システム(処理フロー)
処理能力
HRT(水理学的滞留時間):4~5時間
窒素(T-N)除去速度:約0.1kg-N/m3/日

低比重化したKPパールと高比重化したKPパールDNを同一槽内に投入し、2種類の担体の境界面で曝気を行うだけで硝化・脱窒処理が可能です。

担体利用による設備のコンパクト化概念図

KPパールとKPパールDNの併用により、水理学的滞留時間(HRT)が半分以下で処理可能となります。