含水硝化担体『KPパール』
関西ペイントのバイオ技術が生み出した環境対応製品の傑作
近年、閉鎖水域での富栄養化、公共水域の窒素の増加が問題となっております。硝化槽担体『KPパール』は、生物付着性の高い含水ゲルポリマーに硝化菌を高濃度に付着することで、硝化能を大幅にアップした投入型粒状担体です。
KPパールの仕様
排水の内容が、BOD処理主体か、高度処理(窒素除去)が主体かでシステム例が変わってきます。担体を投入するシステムを採用することで、生物活性汚泥処理法よりもコンパクトな設備が実現可能となります。
KPパールの特長
- 各種流動担体の中で、No.1の硝化性能
- 実績10年以上の長期耐久性
- 流動性に優れており、深槽曝気に対応可能
- 低水温(7℃)でも高度処理可能
- 余剰汚泥発生量が少ない
- 高塩濃度(海水)にすぐれた対応
KPパールの性能・各種流動担体との比較
担体表面に硝化菌を大量かつ安定に付着させます。汚泥に比べ担体には、硝化菌が5倍以上存在します。
アンモニア性窒素の除去モデル
担体表面の走査型電子顕微鏡写真
- 【使用前】微生物の付着が認められない
- 【使用後】微生物の付着が認められる(桿菌)
各種担体の硝化速度の比較・硝化実績
硝化速度の比較(弊社4.2mm担体を100とした場合)
埋立地浸出水での硝化実績
担体充填率:20%(みかけ体積)
KPパール投入実績
- 1992年に投入が開始されて以来25件以上、5,000m3以上の実績
- 公共下水・埋立浸出水・発電所・屎尿・各種産業廃水など、多岐分野におよぶ実績
- 投入前の担体の荷姿
- 硝化槽への担体投入
- 担体の曝気している状態
担体利用による設備のコンパクト化概念図
KPパールとKPパールDNの併用により、水理学的滞留時間(HRT)が半分以下で処理可能となります。
KPパールの受賞歴
- (社)化学工業会主催技術賞受賞
- 社)日本産業機械工業会主催
第24回優秀環境装置表彰
参考資料
高度廃水処理用担体に付着する硝化細菌群の解明
Nitrifying Bacteria Adhered on Resinous Carriers Used in Advanced Sewage Treatment System