建物が笑顔になる、
凛とする瞬間が
いちばんの喜び。

ツボイ塗工　坪井邦夫さん

プロフィール

ツボイ塗工は、目黒区・世田谷区を中心に100％直接施工を行う塗装店です。創業以来45年､一貫して下請けは行わずお客様と直接繋がるふれあいを大切にしてきたという代表の坪井さん。父親の代でこの地に根差した塗装店を、親孝行の一心で幼少の頃より継ぐことを公言し、大学卒業後本格的に職人の道へ進み25年にいたる今日までの想い、そして、常に新しい工法を積極的に採用し自らも産み出していく探究心に迫ります。

Q. 職人を志したきっかけは何でしたか？

三才の頃から「おとーさんと仕事をする」と言っていたそうです。小学生になると、現場が近ければランドセルを背負ったまま向かっていました。父の周りには穏やかなお客様が多く、お茶菓子をいただいたり、掃除のお手伝いをしたり、そんな温かい結びつきのなかで育ちました。中学～大学生までは休みを利用して手伝いをし、高校生の時には既に見積もりを書いていました。すべては継ぐためのステップと思い、継ぐことの運命、使命を感じ、今は愛するべき仕事です。

Q. 仕事で大切にしていることは？

お客様の立場になって、自分が施工される側であれば何を求めるか、何が頼りになり、何が嬉しいかを考えて施工しています。また建物の立場になって、どこが痛むか、どこが辛いのかを見極め、それを親たる施主さまにお伝えする繋ぎ役として最適で素敵な提案を常に心掛けています。創業当時お世話になったハンコ屋の旦那さまと父が付けた「ツボイ塗工」という名前に愛を込めています。授かりし屋号のもとで、父が愛したようにお客様を愛し、ふれあう大切さを感じながら常に新しい取り組みを行っています。

Q. 「この仕事をやってて良かった！」と思う瞬間はどんな時ですか？

やはり、建物が凛として立つ瞬間に一番の喜びを感じます。特に他社がこれは難しいと投げてしまった現場を納めた瞬間は最高です。下塗りから下地調整、仕上げと塗り進むなかで表情を変えて行く建物の姿は本当に美しいの一言です。また、仕上がった建物を見てお客様が笑顔になる瞬間もたまらなく好きです。父の代から、それが一番の報酬であると感じて施工しています。ご近所の方から、「綺麗になったね」「素敵になったね」「かっこよくなったね」とお褒めいただけるよう、交流を大切にし、穏やかな現場運営を努めています。

Q. 誰にも負けない技があれば教えてください。

丁寧でお客様に分かりやすい養生、「これなら安心だね」と言って頂けるものを常に心掛けています。また、サイディングのデザインペイント、モルタル面の外断熱工法をデザインランダム仕上げをする（コテを使って凸凹風に仕上げる）施工などは非常に得意です。お客様の笑顔は満足の現れです。満足をいただかなければプロとして失格。「お客様のためにその笑顔を勝ち取る」この志を胸に常日頃から研鑽を積んでいます。