2025.03.24
製品・技術

築城400年、福山の人々を見守る日本城郭の最高傑作

  • 生まれ変わった福山城

     

天守閣から一望できる福山市。福山城の建つ場所は、もともと「蝙蝠(こうもり)山」と呼ばれており、「蝠」は「福」に通じることから「福山」と称されることとなりました。実は市章も蝙蝠と山をかたどったものです。そんな福山市のシンボルとも言える福山城は、徳川家康のいとこである水野勝成(かつなり)が約400年前に築城しました。日本唯一の鉄板張りの天守は圧巻です。この天守は、2022年に築城400年を記念して行われた「令和の大普請(だいふしん)」で現代によみがえりました。

 

 

  • この度の記念事業で実施された天守閣や白壁などの修繕には、関西ペイントの塗料「アレスシックイ」が使われています。

    従来お城の塗装には、「漆喰(しっくい)塗装」という伝統的な技法が多く用いられています。本来、漆喰はさまざまな機能を備える一方で、塗る為には職人さんの特殊な技術を必要とします。
    今回の改修で福山城に採用された「アレスシックイ」は、そんな伝統的な漆喰の機能を備えつつも、塗りやすさやメンテナンスのしやすさを獲得した、「未来の漆喰」ともいえる画期的な塗料です。

     

  • 塗装会社さんへQ&A!

     

    実際に福山城の塗装を担当された藤井塗装株式会社の社長である藤井さん(以下藤井社長)にお話しをお伺いしました。

    藤井塗装は、70年以上もの間福山市で住宅の塗装などを行っています。最近では、毎年催される福山市最大のイベント「福山ばら祭」のメイン会場であるばら公園にある歩道橋の塗装を終えたばかりで、一般住宅にとどまらずさまざまな場所で塗装を行い、地域に貢献されています。 

アレスシックイは「未来の漆喰」
Q. まずは、「アレスシックイ」が福山城のどの部分に、どのように塗られたかを簡単にお話しいただければと思います。

 

藤井社長天守閣をはじめ塀や小建物等の全ての白壁(しらかべ)に塗られています。弊社が担当したのは外周を囲む土塀(どべい)・湯殿(ゆどの)※現代の浴室等の白壁です。本来の漆喰は左官という主に「こて」を使用して塗りますが、「アレスシックイ」は塗料ですので、ローラーで塗ることとなります。

 

 

Q. 「アレスシックイ」は漆喰や他の一般塗料と比べたときに何か違う部分や特徴はあるのでしょうか?


藤井社長「アレスシックイ」は、本物と言いますかやはり“漆喰”なんです。塗料とは違い昔ながらの材質の風合いが感じられます。さらに、“ローラーで塗れる漆喰”ということに付加価値があると思います。左官の技術は塗装技術とはまた違います。塗装の方が作業工程も早いですよね。

「アレスシックイ」の塗られた壁面は、ひんやりしています。普通の塗料で塗装した壁は、下のコンクリートが熱くなれば塗装面も熱くなりますが、日本家屋などの漆喰の壁が冷たいのと同様に、「アレスシックイ」の壁も涼しさを感じます。本物の漆喰と同等の機能を持ちながらも塗装の技術で塗れるという点が、「未来の漆喰」といえる最たる理由です。

福山市民にとって身近な存在
Q. 福山市民である藤井社長にとって福山城とはどういう存在ですか?


藤井社長福山城は市内の至るとことからよく見えます。福山駅はお城の堀の上にあって城郭内に線路が乗り入れているという話の通り、駅の真裏にあります。実は私の通った小学校の学区内に位置していて特に身近な存在でした。そして何より塗装事業を親子3世代で福山市に密着でやってきました。ですから、福山城はとても身近な存在です。

 

福山市で育った人々にとって身近な福山城。

これから先の未来へ福山城を残していくために、今回の大改修はとても重要な意味を持ちます。塗料は、ただ色を付けるだけではありません。被塗物(ひとぶつ)にさまざまな色彩を与えることはもちろん、建物を守る役割もあります。
大改修から約2年。当社の塗料は今も、福山城を雨や風から守り続けています。

 

 

福山城、これから先の未来へ

 

  • 400年もの間、福山市を見守ってきた福山城を次世代へ繋ぐために、≪今≫努力する人々がいます。

    福山城というシンボルが、歴史が。これから先の未来へ末永く受け継がれていくために、福山城を美しく保ちながら守ることができる塗料で、当社も貢献しています。

     

◇福山城公式HP

天守

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