マテリアリティ

Materiality

マテリアリティ特定プロセス

当社グループは2021年10月にマテリアリティを刷新しました。
マテリアリティ刷新前には、外部専門家の協力のもと、経営層ワークショップを開催し、取り組みの重要性を再確認しました。取締役会決議を経て設立されたサステナビリティ推進委員会は、経営層と共に、外部アドバイザー、株主、投資家、サステナビリティ評価機関との対話を通じ、当社課題の洗い出しとマテリアリティの方向性の検討を進めました。
2022年度は、マテリアリティを実現していくためのKPI化を進めました。今後は、実現に向けた活動の推進と継続的なモニタリングを実施し、社内外に開示していくことで、事業を通じたサステナブルな社会の実現及び自社活動における社会的責任を果たしていきます。
さらに、設定したKPIについて、グループ各社と達成に向けた戦略の精緻化を進め、連携を強化していきます。

マテリアリティ特定プロセス

関西ペイントのマテリアリティマップ

マテリアリティマトリクス

関西ペイントグループのマテリアリティ

脱炭素の実現

コミットメント(ありたい社会と当社の役割)

2050年、グループ全体でのカーボンニュートラル実現

  • 長期視点に立ち、脱炭素の観点から、使用するエネルギー種別を変えていきます
    ( 脱化石燃料、再生可能エネルギーや次世代エネルギーの導入等)
  • 中期視点に立ち、事業活動の最適化によって、使用するエネルギーの量を大幅に縮減させます
  • お客様やサプライヤーとともに、製品ライフサイクル全体でのCO2排出を減らします
  • 設備投資の機会を捉え、エネルギー使用のあり方を変革します

上記を推進し、2050年にカーボンニュートラル実現を目指します

気候変動が年々私たちの生活に深刻な影響を及ぼし始めている中、当社グループのCO2排出量削減を進め、きたる脱炭素社会への耐性を高めるとともに、事業を通じた脱炭素社会の実現に向けてこの社会移行を新たな「機会」と捉え、幅広い分野においてビジネス構築を進めていきます。
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、製品分野での脱炭素への貢献と、開発・生産・販売活動における脱炭素の取り組みを実行します。

脱化石燃料や新エネルギーの導入などによるエネルギー種別の変更と、サプライチェーン全体での最適化や設備投資による革新を通じてエネルギー消費量を大幅に縮減する2つの考え方でCO2の排出量を圧縮します。

CO2排出量の圧縮イメージ
CO2排出量の圧縮イメージ

QOL(生命の質、生活の質)の向上

コミットメント(ありたい社会と当社の役割)

全てのステークホルダー(社会全体、ユーザー、サプライヤー、従業員)の
QOLを向上させる

  • 塗料によって社会全体を美しく強靭にすることで、生活者の暮らしの質を向上します
  • 健康や衛生に寄与する塗料を供給し、ユーザーの生命の質を向上します
  • 労働安全衛生や職場環境を整えることにより、ユーザー、サプライヤー、従業員の安全を向上します
  • 気候変動に伴う健康被害(高温被害・衛生悪化等)をなくしていくことに貢献します

社会の潮流が激しく変化し、気候変動や貧困などの環境・社会問題が深刻化していく中、当社の製品や事業活動をもとに生命の質・生活の質をより向上していくことは、社会に根差す企業として重要な役割であると考えています。
より一層取り組むことで、持続可能な社会に貢献していきます。
4つの視点から取り組み、社会全体、ユーザー、サプライヤー、従業員のQOLの向上に貢献します。

4つの視点からみたQOL向上

資源と経済循環両立の高度化

コミットメント(ありたい社会と当社の役割)

塗料のライフサイクル全体を見渡し、
資源有効利用・サーキュラーエコノミーの高度化を図る

  • 原料、生産、使用、そして塗装された最終製品という全ての段階を視野に入れ、
    社会全体の資源循環の高度化を探求し続けます
  • 資源循環と経済循環の両立という「ブレークスルー」を目指します
  • 塗装された最終製品や、塗料自体のリサイクル性の向上に挑戦します
  • 自社グループでは徹底した資源利用の効率化やリサイクル推進を図ります

持続可能な社会の実現に向けて、気候変動や資源の有効活用、循環型社会への貢献に取り組むことは、当社にとっての使命です。今ある資源・資産を有効活用して資源循環を図るとともに、経済効果を生むこととの両立を目指します。

資源循環と経済循環の両立

多様な人財が活躍するグループへ

コミットメント(ありたい社会と当社の役割)

あらゆる違い(性別・国籍・人種・宗教・バックグラウンド・年齢・
障がい・性的指向)を受容し、人財の多様性推進を図る

  • グローバルでの理念共有や人財育成を図るとともに、運営のローカライゼーションを図ります
  • 公平な人財育成と登用により、管理職に占める女性比率30%以上(2030年)を目指します
  • 女性活躍の推進を図り、役員の女性比率30%達成(2030年)を目指します
  • 多様な働き方の実現を通じて、多様な人財の活躍を促進します
  • 年齢を超えた技術やノウハウの継承を図り、関西ペイントグループに対するお客様からの信頼を継続します

企業理念において「尊重」を明示し、行動指針においては、「あらゆる場面で接する人々の基本的人権を尊重すること」「人種・国籍・信条・宗教・肌の色・年齢・性別・性的指向・性自認・社会的身分・出身地・疫病・障がいなどによる差別を行わないこと」を明記しています。多様な文化や個性を尊重し、一人一人が認め合い謙虚に学び合い、充実した生活と自己実現が果たせる場を醸成していきます。こうした環境において従業員一人一人が個性・能力を最大限発揮することで、これからの持続可能な社会の発展に貢献し、社会とともに会社が成長し企業価値が高まっていく姿を目指します。

多様な人財が活躍するグループに向けての取り組み
多様な人財が活躍するグループに向けての取り組み

KPI2030

当社グループが設定した2050年のマテリアリティは、私たちがこれまでの延長線上で活動するだけでは、達成の実現性は高まらないと考えています。ある段階で、「非連続な変化」が必要です。それは、非連続な変化により目標達成に向けた確度とスピードが向上する、つまり、かつて鉄道の動力が蒸気から電気に変わったことで、走行速度が劇的に速まった時のような変化が必要であるということです。当社グループは、2030年の段階で、2050年マテリアリティ達成に向けた新しいステージに立つための活動を進めていきます。

KPI2030