サステナビリティ生物多様性

方針・基本的な考え方

生物多様性保全を社会のサステナビリティにおける重要な課題の一つと考えます。原材料の調達、研究開発および生産活動、製品・サービスの提供とこれらの企業活動を行ううえで、自然資本に与える影響を正しく捉え、多様な生物が持続的に生存できる自然環境に配慮し取り組みを推進します。当社のマテリアリティに挙げた気候変動対策としての脱炭素、経済と資源循環の高度化に取り組むとともに、適正な化学物質管理を行います。また、内分泌かく乱物質のノニルフェノール、オクチルフェノールなどの全廃に取り組みます。

体制・システム

「化学品管理委員会」および「安全管理委員会」がサステナビリティ推進委員会の下部に設置され、レスポンシブル・ケアに含まれる化学物質管理のための各活動をサステナビリティ活動の一環として実施しています。
その主たる活動として、生産拠点はいずれもISO14001を取得し、継続的な改善を進めます。当社グループにおいて、生産拠点のISO14001取得状況は76.1%となっています。

取り組み

適正な化学物質管理

当社の化学品管理委員会では、研究、開発、設計に携わる部署から選出された委員とともに、より安全・安心な製品の提供、従業員の安全確保を目的として、主に2つの活動を推進しています。
一つ目は、化学物質に係る法改正に関する取り組みです。近年、人や環境に対して有害性の高い化学物質を規制すべく、化学物質に係る法改正が国内外で頻繁に行われており、これら法改正動向を本委員会で共有し、早期から計画的な対応を推進しています。

二つ目は、有害性の高い化学物質に関する取り組みです。製品による疾病や環境汚染を防ぐために、有害性の高い物質の削減や代替を推進しています。大気排出量の多いトルエン、キシレン、エチルベンゼンについては、削減目標を設定し、水性塗料や低VOC塗料への変更、原材料の代替により削減を推進しています。

また、水性環境への悪影響が懸念されているポリ(オキシエチレン)=ノニルフェニルエーテル(以下、NPE)についても、当社は早期から削減活動を開始し、代替の推進および厳密な進捗管理により、大幅に削減することができています。今後も、2024年夏までに全廃すべく、より詳細な進捗管理のもと削減活動を推進していきます。