事業紹介自動車用塗料

自動車用塗料はわずか0.1mmの薄い塗膜で、過酷な環境からボディーを長期にわたって保護し、美しい外観を保つ使命があり、常に塗料の最先端技術が投入されます。
自動車メーカーが求める高品質の塗料をグローバルに供給することができる塗料メーカーは世界に5社しかありません。当社は日本およびインド・中国を含むアジアでは第1位、世界で第3位のポジションを有しています。
これからも、優れた分散技術と樹脂合成技術、設計技術等を活かして、自動車メーカーの要求に応えた意匠や仕上がり、耐久性、1台当たり塗装コストを満足させる開発を行っていきます。

新車ボディーの塗装説明

自動車の表面を塗装しなければ、短期間で錆びたり、劣化したり、見た目が悪くなるだけでなく、安全を守れなくなります。
新車のボディーは、電着塗料と呼ばれる下塗り塗料、中塗り塗料、上塗り塗料を全部で3~5層塗り重ねます。塗り重ねられた塗料の膜の厚さは約0.1mmと非常に薄いですが、その非常に薄い膜で、過酷な環境からボディーを長期にわたって保護し、美しいカラーを表現し、高級感ある外観をつくり上げます。
自動車の品質と外観を保つために、塗料は極めて重要な役割を担っています。

下塗り(電着塗装)

水溶性の電着塗料の中にボディーを浸漬させ電気を流すことで塗膜を形成させます。ボディーの表裏をくまなく被覆し、長期にわたり鋼鈑素材を錆から守ります。

中塗り

塗膜に平滑性を与え、光線透過を遮断すると共に、走行時の飛び石による衝撃を吸収し、鋼鈑露出を抑制する耐チッピング機能を持ちます。

上塗り(着彩ベース)

顔料、アルミ、パールなどの組み合わせにより、美しいカラーを表現するとと共に、太陽光による劣化を防ぎます。

上塗り(クリヤー)

太陽光の中で塗膜を劣化させる波長を吸収すると共に、高級感を感じる表面状態をつくり出だします。屋外での経年劣化だけでなく耐酸性雨性や耐擦りキズを含む耐久性確保が求められています。

内装

プラスチック部品の塗装

バンパーやドアミラー、スポイラーなどにはプラスチック部品が使用されています。ボディーと同様に過酷な環境から自動車部品を守るために、プラスチックの素材毎に適した塗料が選定され塗装されています。

内装

アルミホイールの塗装

アルミニウムも腐食して白さびが発生します。そのためにアルミホイールにも塗料が何層にも塗り重ねられ、メッキのような輝きを放っています。

内装

自動車カラーデザイン

自動車のカラーデザインは、自動車モデルのコンセプトを理解し、カラーで表現する高い芸術性が求められます。
さまざまな顔料、金属片などの粒子状光輝材料の特性を熟知し、最適な組み合わせで世の中にない「新色」をつくりだします。
自動車のカラーは美しくあり続けると同時に自動車を長い間保護しなければなりません。太陽光線を受けても劣化したり、色飛びをしない、そして光線が素地に到達して塗膜剥がれなどを起こさないなどの顔料特性、光学特性、各材料の特色を生かして新しく、美しいカラーを作りだしています。

GLOBAL TREND COLOURS

外装

機能性材料

自動車が製造されてから、お客さまのお手元に届くまでの間、屋外の風雨や砂等から塗膜の表面を保護するフィルム(ラップガード)。
ラップガードフィルムは特殊な無公害フィルム(燃やしても水と二酸化炭素にしかならない)と、無公害なのりを使って作られています。
ラップガードは、その役割から必要なときにはくっついて、必要がなければ簡単に剝がすことが出来なければなりません。くっつきすぎても、くっつかなくてもいけないのです。
関西ペイントは自動車を美しく仕上げるだけでなく、「塗料」で培った技術を、フィルム材料開発に生かしています。