事業紹介新事業分野
塗料を開発するための基盤技術は、多方面への応用展開が可能で、これまでオプト・エレクトロニクス分野とバイオ分野への進出を果たしています。
オプト・エレクトロニクス分野では、塗料・塗装技術で培ったノウハウをベースに、プリント配線板や電子部品の生産効率向上とコストダウンに関するソリューションを提案し、進化を続ける各種電子機器や情報通信機器、更には自動車や産業機器等の電子回路製造を支えます。
バイオ分野では、微生物との親和性を高める樹脂設計技術と光硬化技術を融合し、各種排水処理の高効率化を実現する含水ゲル型流動担体を開発しました。また排水処理での結合固定化法(処理槽内の微生物を固定)だけでなく、あらかじめ任意の微生物や酵素を担体に固定する包括固定化法も可能であり、今後の発展が期待されるバイオマス由来の有用物質生産(バイオリファイナリー)の生産効率向上とコストダウンに貢献します。
電子材料
塗料設計の基盤技術を活用したユニークなレジスト材料
進化を続ける各種電子機器や情報通信機器、自動車、産業機器等に搭載される電子回路基板や部品の生産現場では、高機能化とトータルコストの低減がこれまで以上に求められています。そのため、電子回路や電極を形成するプロセスにおいては、省工程や省設備、ハイスループットが重要になります。また、従来とは大きく異なる材質や構造のデバイス設計も必要となります。関西ペイントでは、これらの市場の変化への対応として、塗料技術の効果的な活用と新たな発想のもと各種レジスト材料の開発に取り組んでおります。ユニークで独自性を持ったレジスト材料で、生産効率向上とコストダウンの為のソリューションを提案します。
バイオテクノロジー/環境
独自の樹脂設計技術と光硬化技術が生み出した高性能な微生物固定化担体
関西ペイントの微生物固定化担体「KPパール」は、微生物との親和性を高める独自の樹脂設計技術と光硬化技術を融合して生み出した高性能な含水ゲル型流動担体であり、長年、公共下水や産業排水(工場排水)の生物処理用担体として使用されています。担体表面に処理槽内の硝化菌や脱窒菌などの微生物を高密度に付着・増殖させ、バイオフィルムを形成させます(結合固定)。また処理槽内での流動性や耐久性に優れていることから、排水処理の高速化や処理設備の小型化が可能になります。
生物処理のメリットは環境負荷が少ないことであり、多くの実績がある公共下水処理や産業排水処理(工場排水)での窒素除去用途に止まらず、難分解性物質含有排水等への適用も期待されます。
また、現在、微生物や酵素を活用したバイオマス由来の有用物質生産(バイオリファイナリー)が注目されています。
関西ペイントの微生物・酵素固定化担体「BELパール」は、お客さまより微生物や酵素をお預かりし、当社で包括固定します。
BELパールには、あらかじめ包括固定した微生物や酵素が存在するため、リアクターでの立ち上がりが速く、任意の微生物や酵素を繰り返し使用することが可能になり、バイオリファイナリーの生産効率向上とコストダウンに貢献します。