店舗
柔らかな質感と調湿、消臭を兼ね備えた本物仕上げの店内に
Chapter.1
高級ホテルにふさわしい店舗に
『鞄のいたがき』は、北海道を拠点とした創業30年の鞄店。現在では東京や京都にも直営店を持ち、その品質の良さから長年商品を愛用するファンがとても多いそう。
今回ご紹介するのは、京王プラザホテルのショッピングロビーに新たに出店する店舗。単に革製品を展示するだけでない洗練された大人の空間を演出するため、さらには店舗での品質管理にも一役買うようにインテリアコーディネートがスタートされました。
Chapter.2
“革”の品質を守り、魅力を引き立てる
同ホテルは都心に位置することから、海外のお客様も多いのが特徴。そのため、本物志向の方々が、『いたがき』の革製品をゆっくりと楽しんで選んでもらえるよう、クラシック家具の選定や紫外線のないLED間接照明の配置など少しだけ“和”のエッセンスも施した新しい『いたがき』の世界を創り上げられています。
今回『アレスシックイ』が取り入れられたのは、柔らかな質感と光を受けたときの温かみある表情が『いたがき』の商品を引き立てる存在になると思ったからだとか。
また、漆喰という伝統素材が調湿や消臭などの機能もあり、店舗で陳列する多数の革製品の湿度管理にも役立つと考えられたのも理由だそうです。
皮革は人の肌と同じように湿度に対してデリケート。特にテーブル上の陳列商品は、エアコンの風量をコントロールしても気流にさらされることになり、少々の加湿や除湿では追いつかないものなのだそう。しかし、アレスシックイを塗った壁では、閉店後エアコンが止まると同時に湿度の過不足を徐々に調整してリセットしてくれています。
Chapter.3
本物に惹かれたお客様が立ち寄る魅力的な店内
こちらの店舗は、オープン当初はホテルスタッフもチラチラと店内を見に来るほど好評だったそうで、『いたがき』のスタッフも誇らしげにされていました。
店内は、アレスシックイの消臭機能で革の香りが適度に調整され、思ったより革の香りは充満していません。しかし、小物の革製品が陳列された小棚の扉を開けると、ふわっと良い革の香りが漂いました。手に取ったときに感じる革の香りが、引き立つように仕掛けられているのです
また湿度管理について、他の店舗は時おり水を張ったコップを置くなど細かな湿度管理が必要ですが、こちらではその必要が一切ないそう。
間接照明に照らされ優しい光を反射する白い壁は、特別な温もりを感じるホテル内でも洗練された空間を演出しています。取材中も“本物に惹かれた”お客様が立ち寄っていかれるのでした。