素材を知る Materials

消石灰に由来する「漆喰の壁」は様々な機能で古くから日本の家屋を守ってきました。
アレスシックイは、高度な左官技術がなくても自然由来の漆喰の機能を
そのままお部屋に取り入れられるようにした現代の暮らしに合った漆喰塗料です。

  • 自然素材、漆喰
  • ニオイが気にならない
  • 環境に配慮

自然素材、漆喰

漆喰の原料である「消石灰」とは

漆喰の主原料は消石灰です。消石灰は、地中から採掘される石灰石を焼成・消化した白色のパウダーであり、これが漆喰の健康・環境に貢献する機能をもたらしてくれます。

また、日本は石灰石をふんだんに有しており、国内で生産可能な数少ない資源のひとつです。アレスシックイ は国内生産です。

※生存しているサンゴ焦を用いたものではありません

石灰石の元は、サンゴ礁

消石灰になる前の石灰石は、サンゴがもととなって生まれました。サンゴは共生している微生物と共に、海中の二酸化炭素を取り込み、石灰質(カルシウム)の骨格をつくる特性があります。

おおよそ2億5千万年以上前の海底にあったサンゴ礁が地殻変動によって隆起し、陸地となったのが石灰鉱脈と考えられております。

漆喰と珪藻土の違い・機能比較

  漆喰 珪藻土
壁材としての歴史 日本では約1500~1600年前に城郭建築のため石灰と海藻糊を混ぜて使う独自の漆喰工法が確立されました。 壁材としての歴史は新しくここ20~30年といわれています。
仕上がり感 少しツヤがあり緻密でしっとりとした仕上がり感。 凹凸のある艶消しの落ち着いた仕上がり感。
固まる仕組み
(つなぎの要否)
不要 必要
調湿機能
消臭機能
抗菌機能
ホルムアルデヒド
除去機能
二酸化炭素吸着機能
調湿機能 漆喰は、珪藻土と同様の調湿機能に加え、化学的な作用が加わり薄い膜でも調湿機能を保持します。化学的作用とは、①高湿度の時は吸着した水により消石灰が溶け出し強アルカリ水を生成することで更に水を吸い込む性質が加わります。②消石灰と二酸化炭素の反応で得た水が、低湿度状態のとき脱着した水と一緒に放出されます。 珪藻土(主成分シリカ)は、その性質上物理的に水を吸脱着します。湿度の高い時は水を吸着し、湿度が高くなると水を放出します。珪藻土は微細な孔が無数にある多孔質構造のため、その表面の面積が大きく、多くの水を吸脱着できます。
消臭機能 微細な細孔に、タバコ臭・ペット臭・トイレ臭・生ゴミ臭などの生活臭を物理的に吸着し、消石灰との反応により浄化する機能があります。詳しくは「アレスシックイサイトの動画」をご覧ください。 調湿機能と同様に微細な細孔に生活臭などを物理的に吸着する機能があります。

塗るとき、ニオイが気にならない塗料

「アレスシックイ」はニオイが気にならない、
安全・安心

塗料を塗るときに、塗料自体のニオイが気になる方にも。アレスシックイは塗料特有のニオイの原因であるVOC(揮発性有機化合物)を一切含んでいないため、ニオイが少ないので快適にお使いいただけます。

シックハウスの原因ともなるホルムアルデヒドをも吸着・分解するので人に優しい生活空間を創ります。

環境に配慮
CO2吸着、分解し環境を改善

アレスシックイは、その成分である水酸化カルシウムがCO2を吸着し、分解してくれます。塗料が乾燥する時に形成される膜が、長期間にわたり空気中の二酸化炭素を塗膜中に取り込み、CO2削減に貢献します。地球の恵みがもたらす素材を使い、CO2削減効果により環境改善に役立つことができる、地球環境に配慮した塗料です。

(アレスシックイ1㎡で約83,000㍑の空気中(20畳一部屋分の空気量に相当)に含まれるCO2を吸収します。)

建物に優しい

結露抑制機能

高湿度環境は建材の腐食やカビの発生原因となり、人の健康被害だけでなく、家や建物の傷みを誘引します。

アレスシックイの壁は、消石灰の多孔質構造によって室内の湿気を吸湿、また放湿する機能を有していることから、室内湿度のバランスを保ち、結露を抑制する機能があります。

古くから日本に伝わる伝統素材の漆喰は、大切な家などを湿気から守る建物に優しい素材です。

防火認定材料

漆喰の主成分である消石灰は無機物であり不燃性の物質です。アレスシックイの成分も消石灰であることから、防火性が認められています。

国土交通省防火認定材料 NM-8572、QM-9812、RM-9361(有機質砂壁状塗料塗り)適合品