宿
ニオイや湿気の“不快”が無くなり、心身ともに快適な空間に
Chapter.1
温泉地ならではの傷みやカビの問題
今回ご紹介するのは、日本三名泉の一つとして名高い草津温泉で、50年にわたり湯治の宿として多くのお客様に愛されてきた「山口荘」。温泉療養を目的として来られるお客様へ食事の提供もされる、今では希少な湯治宿だそうです。
草津温泉の泉質は、かなりの強酸性。10円玉を1週間源泉に入れておくと溶けてなくなってしまうほどとか。その泉質が影響してか、山口荘の外観は築年数に比べてかなり傷みが進んでいたそうです。リフォームを思い立った一番の理由は老朽化で、道路側の壁がボロボロだったので外壁補修をしようと思われたそう。しかし、壁紙がめくれあがっていた部屋もあったこともあり、全面リフォームを決意されたとか。
また草津の冬は厳しく、室内外の温度差が30℃近くになるため結露がひどく、何度クロスを貼り替えてもカビが発生するという問題もありました。そこで、調湿効果が結露やカビの抑制になる『アレスシックイ』で塗装されることになりました。
Chapter.2
目先だけでなくアフターケアも考慮して進める
「部屋数が12室、その他、プライベートルームも含めると、かなりな面積になるので正直、費用のことが気になりました。でもアフターケアとか考えると、いいかなと思ってきたんです。クロスだとつなぎ目の端っこから結露でどうしても剥がれてきちゃうので、何度も貼り替えないといけないから」と、アレスシックイの話を聞いた当初について宿の二代目京子さんは振り返ります。
クロスは年月が経つと廃番になって手に入らないことがあり、全面貼り替える必要もありますが、アレスシックイは傷んだ部分だけ重ね塗りできて、しかも自分たちで補修できる。管理する側のメンテナンス費用を考えると、10年20年とトータルに考えれば、逆に安いかもしれないとメリットを感じたそう。
他にも、アレスシックイは壁紙の上から塗装することができるため、工期の短縮にもつながること。廃棄物が少なくなること。そして施工後のニオイがないことなど、今回のように宿の営業を続けながらのリフォームにはもってこいの建材だったようです。
Chapter.3
人・湯・場の相乗効果で最強の癒しを実現
実は、京子さんも息子さんもアレルギー体質で、これまではよくくしゃみが出ていたんだとか。しかしアレスシックイを塗ってからは、朝、起きたときにくしゃみが出なくなったそうです。また、湿気も感じなくなったそう。「冬はずっとストーブをつけているので、これまでは部屋に入ると、もわぁ~っと湿気のあるイヤな空気を感じたんですが、リフォームしてからはそれがなくなりましたね。空気がただ温かいといった感じで、とても楽になりました。湿気があると膝が痛かったり、関節痛の人には悪影響を与えますから」と施工後の効果が予想以上によかったことを喜ばれています。
宿泊施設のリニューアルということでは、装飾とか飾り立てることも必要かもしれません。しかし、今回のようなところでは、漆喰の機能性と温泉のよさがお互いに相乗効果を引出し合って、湯治に来られたお客様にもっとよい効果が期待できるのではと考えられました。心身ともにリラックスして病気の快復や健康促進のために役立ててもらいたいという宿のコンセプトに、自然素材であるアレスシックイは適材適所のセレクトだったようです。
また、アレスシックイを塗ってくれた職人さんが皆、自分の部屋にも塗りたいと言ったとか。施工後、7、8人が部屋で休憩してタバコを吸っていたのに、ニオイが残らなかったのに驚かれていました。「お客様の中にもヘビースモーカーがいらっしゃるので、帰られた後は2、3日、次のお客様を入れないように空けておくんです。でも以前は、こんなにすぐニオイがとれませんでしたね」と、京子さんもアレスシックイの効果に大満足のご様子でした。
施工後にお泊りになられたお客様に感想を伺ったところ「入ってすぐ温泉のニオイとかするじゃないですか、それをあまり感じなかったですね。すごく明るくなったし、きれいになりましたね」とうれしそうに話してくださいました。
漆喰はホルムアルデヒドも吸着するので、神経質な人や健康にこだわりの強い人には一層心の支えにもなって、行ってみたくなることでしょう。アレスシックイが多くの方の病気療養に貢献できる日はそう遠くないかもしれません。