オフィス
きれいな空気に余裕のあるスペース。大胆な色彩で職場環境と企業イメージをアップ
Chapter.1
社員が使いやすいオフィスにするために
今回ご紹介するのは、東海3県をエリアに戸建て住宅を中心とした外壁工事業を展開しておられる、『株式会社アウテック松坂』のオフィス。現在の建物が18年目を迎えたところで、リフォームが考えられました。
「社員が少しずつ増えていくうちに、事務所がだんだん手狭になり、机の椅子を引いてもらわないと後ろを通れなかったり、通ると机の上の物に当って落としたりするような状況でした。それに、リフォーム前は中央に大きなキャビネットがあって、両側にデスクを置いて壁に向かって座っていたので、あるとき社員から『向き合って仕事がしたい』という提案がありまして、リフォームしようと決めたのです」と代表取締役の穂谷社長は話します。
Chapter.2
機能性に視覚効果もプラス
事務所を訪ねてまず目に飛び込んできたのが、赤く塗られた扉とMの字がアレンジされたロゴマークです。周囲は工業団地ということもあり、グレーや黒い建物が並ぶどちらかというと地味な佇まい。その中で赤い扉のアウテック松坂が、ひときわ印象的な存在感を放っていました。
内装でこれだけ大胆に赤が用いられると圧迫感を覚える場合もありますが、アウテック松坂はむしろ爽やかで安堵感さえ感じられます。その秘密は、赤以外の壁面に『アレスシックイ』を使ったことが大きいよう。マットに仕上がるアレスシックイが、赤をぼかして部屋全体に馴染ませる役割を果たしているとか。アレスシックイの機能面だけでなく視覚的な面でもプラスに働いたようです。
今回のリフォームでアレスシックイを検討する際、サンプルを使った実験がされたとか。内側にアレスシックイを塗装した容器の中に正露丸を入れて、蓋を開けてニオイを嗅いでもらったのです。「ニオイはみごとに消えていましたね。持続力もあるというので、それならやる価値があるなと思いお願いしたのです」と穂谷社長。タバコのニオイだけでなく、外でハードな仕事を終えて戻ったとき、空気のいい会社で気持ちも疲れもリセットしてもらいたい、という思いもあったそうです。
Chapter.3
心地良い環境がモチベーションも高める
以前は新入社員の机が置けないほど手狭になっていた事務所内ですが、今では人に見に来てもらいたくなるようになったとか。
デスクを中央に置き、『動線』と『視線の抜け』を考慮したレイアウトと色数を整理。問題だった大きなキャビネットも処分することなく、サイズを測り直して高さなども揃え、壁際に寄せることで予想以上に余裕が生れたそうです。
また、施工後の環境変化について工事部部長の高橋さんは「仕事柄、埃っぽいところで作業することが多いので、僕自身、帰ってくると違いを感じるというか、空気がおいしいというか、ちょっと気持ちよくなりますね」とアレスシックイの効果を感じていただけているご様子。
「事務所に帰ってくるのを楽しみに思ってくれるような環境づくりをしてあげたい」という穂谷社長の思いの下、日々、環境が整っていくと、社員の皆さんの意識も変わってきたそうです。自然と換気扇の下でタバコを吸うようになったり、ゴミを拾って歩いたり、気になるところをこまめに磨いたり…。きれいになると、いろんなところが気になってきたようで、トイレや外装の改修を社員が分担してくれるようになったそう。
今回のリフォームは、仕事環境の改善と企業イメージの向上が図られただけでなく、社員の皆さんのモチベーションまで高める相乗効果をもたらしていました。