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PROJECT STORY

オリンピック向け
巨大施設の塗料を受注せよ

OUTLINE

2020年オリンピック東京大会(コロナ禍のため2021年開催)の水泳会場として建設された東京アクアティクスセンター。巨大なこの競技施設に使用する膨大な塗料の受注獲得に向かって、関西ペイントは経験豊富な営業社員3名を軸に多角的な営業活動を展開した。

Profile

プロフィール01
M.N

日本事業部門
開発営業統括部(汎用塗料営業)
1997年新卒入社
法学部 卒

プロフィール01
M.O

日本事業部門
開発営業統括部(汎用塗料営業)
1989年新卒入社
商学部 卒

プロフィール01
K.T

日本事業部門
開発営業統括部(汎用塗料営業)
1992年新卒入社
産業社会学部 卒

STORY 01

類いまれな広範囲の
営業アプローチを要した

 2020年2月に竣工した東京アクアティクスセンターは、オリンピック開催時の観客席数1万5千を有した国内外トップレベルの規模を誇る水泳場である。延床面積64,400㎡の巨大な建築物を形成する主要鉄骨部分をはじめ、約7,000tもの大屋根を彩るアルミ意匠パネルなど、建物全体に防食用や高耐候用のほか大量の建設用塗料が使用された。関西ペイントグループがその塗料納入の指名獲得を目指す新プロジェクトを立ち上げ、活動を開始したのは2016年初頭。当時、数々のプロジェクト案件を担当していたM.Nを軸とした営業推進チームが組織され、防食用塗料に専門性を発揮していたM.Oと、工業用金属塗料を幅広く手掛けていたK.Tが中核メンバーになって参加した。プロジェクト実行に乗り出した3人が早速直面したのは、世界中の注目を浴びるオリンピック向け施設ならではの営業的難問だった。
 「建物に使用する塗料等さまざまな部材に関しては、まず施主である東京都をはじめオリンピックの大会組織委員会や各スポンサー企業、施工を担う大手ゼネコンや設計会社ほか、多岐にわたる発注関連団体・企業の認可を得る必要がありました。通常にはない広範囲な営業アプローチが必須となった上に、短期間で成果に結び付けるための社内体制の整備が急務となりました」とM.Nがプロジェクト開始時の困惑を回想する。
 建物自体に要する建設期間を踏まえると、並み居る競合他社を押しのけて関西ペイントが塗料分野のメイン指名を得るまでに残された時間は少なかった。また建設業界の慣習を考慮すれば、これほど大規模かつ公共性の高い建設用塗料すべての一社独占納入はほぼ不可能と言えた。3人は各々の知見と経験を駆使し、建物構造の大半を占める鉄骨用と大屋根用の塗料受注にターゲットを絞って力走し始めた。

STORY 02

タイムリーな情報収集と活用で
営業活動が進展

 鉄骨部およびアルミ製大屋根部について自社塗料のPRを行う営業対象は、M.Nが挙げた大枠の折衝先に留まらず多岐に渡った。例えば大手ゼネコンの営業部門、設計部門、調達部門や現場の担当者、さらに北海道から九州までの各地に散らばる各資材の製作や仕上げを行う十数の企業の合意も引き出さねばならなかった。そのような全方位への営業をプロジェクトチームだけで進めるのは到底無理な話。具体的な活動は、全国の販売拠点と密に連携して同時進行で行わねばならない。そしてそのためには、リアルタイムな情報の共有が不可欠だった。M.Nはこの課題を乗り越えるべく、乾坤一擲ともいえる一手を投じた。
 「防食・建築・工業用といった縦割り部門の壁を超えて社内横断的に素早く情報集約と発信を行うワーキンググループを作るとともに、新たにSFA(営業支援システム)も導入して活用しました。この二つのシナジーで関係各所が常に全体的な営業動向の最新情報をつかめるようになり、個々の営業シーンで的確な言動を生んで一気に折衝成果が進展したと思います」とM.N。
 従来にはなかった広域一斉営業に対応した手法と効果を称賛するのはM.OとK.Tも同様だ。
 「タイムリーな情報共有で当社製品の技術的品質やメリットを伝えるポイントがわかりやすくなり、特に商流の川下部分への営業がスムーズに進むようになりました。商流の川上で関西ペイントの製品採用が大筋合意されても、実際に塗料を使う現場に近い顧客先には他社が深く入り込んでいる場合も多くて、それを覆すには確たる理由と根拠が必要ですから。有用な情報をもとに一致団結して営業できたことが受注成功の鍵になったととらえています」とM.Oが続けた。

STORY 03

プロジェクト参画で感じた
それぞれの思いは

 関西ペイントを挙げた綿密な営業活動をまとめ上げ、東京アクアティクスセンターの大部分に使われる塗料製品の受注を見事に成し遂げたプロジェクトチーム。3人は本プロジェクトへの参画を通じて感じた関西ペイントでの仕事の魅力を、後進へのメッセージを込めて次のように語ってくれた。
 「オリンピックのようなエポック的大仕事も、関西ペイントの連携力で必ず完遂できることを証明できたと思っています。古くは東京タワーなどに建設当時から使われている塗料も関西ペイントの製品ですし、今も国内を走る自動車の約2台に1台には当社製品が塗られています。時代を語るシンボリックな建物や構造物の塗料に、これからも私たちの頑張り次第でどんどん採用されるであろうことには自信がありますね」(M.N)

 「個人的に、幼い頃にプラモデルを作って最後に色を塗るのが最も楽しかった記憶があります。社会人になってからは関西ペイントで大きな構造物に色をつけるのが楽しくて仕事に力を入れてきた感覚がある上、今回も歴史に残る建物に色づけしたことがさらに次へのモチベーションになっています。防食塗料はまだまだ伸びる分野なので、今後入社される皆さんにはぜひ一緒にその楽しさを味わってほしいと思っています」(M.O)
 「今回実感したのは、一人の社員や一つの部門が“点”で動くのではなく、自在につながる“面”にすると大きな仕事ができることです。点から面を効果的に結ぶための、情報の大切さもあらためて認識しました。関西ペイントには一度プロジェクトが動き出すとうねりが生じて目標達成へ団結する風土があるので、今後もより多くのプロジェクトに参加してその雰囲気をもっと楽しみたいと感じています」(K.T)
 高品質な関西ペイント製品を世に広めるのは時々の機を逃さない積極的な営業活動があってこそ。これから3人がどのような活躍を見せてくれるのか楽しみである。