サステナビリティ気候変動
方針・基本的な考え方
当社では、「地球環境に関する会社方針」を定めレスポンシブル・ケアをはじめ環境課題に取り組んできました。
気候変動は今、地球の共通課題であり、世界中の人々の安全を脅かす問題となっています。当社グループは、気候変動を解決すべき重要課題のひとつと捉え、GHG削減や環境負荷物質の適切な管理・低減、使用エネルギーの効率化にコミットします。「気候変動に関する基本的な考え方」を定め、当社の事業を進めて行くうえで、気候変動や自然環境から受ける影響、環境資源への依存、そして、環境変化等によって考えられる機会とリスクについて正しく認識し、GHG排出量の削減や環境資源への負荷低減に向けた活動を推進します。
また、気候変動に関して、日本化学工業協会の「カーボンニュートラル行動計画」に賛同し、会員会社として活動しています。日本化学工業協会は、経団連の「カーボンニュートラル行動計画」に参画し、2050年カーボンニュートラルにむけての化学業界としての方針のもと、2030年CO₂32%削減(2013年比)の目標に取り組んでいます。
1. 人間・環境への影響を配慮した製品を提供する。
2. 人間・環境への影響を予測した事前対策をとる。
3. 環境・安全・健康に対する認識を高め社会に貢献する。
4. 環境・安全・健康に関する情報を開示・提供する。
気候変動に関する基本的な考え方
1. 気候変動への対応は重要課題であり、GHG排出量削減に積極的に取り組み、2050年までのカーボンニュートラルを目指します。
2. TCFD宣言に賛同し、それに準拠した情報開示を進めます。
3. 自社内の削減対策だけでなくサプライチェーン全体を通して対応に努めます。
体制・システム
関西ペイントグループは、非財務視点による企業価値向上を統括する「サステナビリティ推進委員会」を経営監理委員会の直下に設置し迅速な意思決定を行います。常設組織であるサステナビリティ企画部により計画の最新化を行い、サステナビリティ推進部が各部門と連携し具体策を実行していくことで先進性と実現性の両立を担保し、事業部門と一体となって長期的な企業価値向上に取り組んでいます。
取り組み
TCFD提言に基づく情報開示
当社グループはTCFD提言の11の推奨開示項目を順次開示していく取り組みを進めています。
- Scope3の試算
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SBTiからの助言を参考に、Scope3の各カテゴリーの定義、範囲、算出方法を見直し、当社グループ各社のScope3を試算しました。
カテゴリー10は塗料販売後に販売店や顧客(例:自動車塗装ライン)での調色、塗装〜乾燥過程で排出されるGHGに由来し、その量はScope1&2と比較しても非常に大きなものとなりますが、当社が直接コントロールできないため、任意の排出量とみなします。
その他、カテゴリー4(原材料の物流)も同様に任意とし、カテゴリー8(リース資産上流)、11(製品の使用)、13(リース資産下流)、14(フランチャイズ)は、排出量は軽微であり管理対象外としました。
そのほかに事業所間の自社内物流を加えて、10項目を管理対象のカテゴリーとしています。
- グリーンエネルギー計画
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「グリーンエネルギー計画」として、インド地域で再生可能エネルギーへの転換が先行し、再生可能エネルギー使用率は11.2%を達成しました。
グループ会社では再生可能エネルギーへの転換が進んでいますが、エネルギー消費量の削減は進んでいません。地域ごとに転換と削減の最適な対応を検討し、当社グループ全体としてのGHG排出量削減の達成につなげます。