サステナビリティ労働安全衛生
方針・基本的な考え方
当社グループは、従業員が安全で健康に働けるよう、グローバルで安全衛生管理の強化に取り組んでいます。安全衛生活動を定期的に実施し、一人一人が危険に気づき、仲間同士でも相互注意のできる文化を醸成し、グループ全体の災害を防止していきます。
体制・システム
当社グループでは、各国法や方針(厚生労働省、ILO等)に則り、労働安全衛生に関する体制や方針の整備、教育、改善活動を実施しています。サプライチェーン部門の安全品質環境本部及び「安全管理委員会」を中核として、関西ペイントグループの労働安全衛生の向上に努めています。日本においては、「中央環境安全衛生診断」を、年1回実施し、各事業所の安全管理状況を経営層及び労組代表で確認しています。また、国内外で発生した事故については、その原因及び予防対策をグローバルに報告・共有することで、グループ全体で安全レベルを上げる活動を継続しています。
取り組み
- Kansai Prakarsa Coatings(KPC)における安全活動
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KPC(インドネシア)では2020年6月17日未明にタンゲラン工場にて倉庫が全焼する大規模火災を発生させてしまいました。この火災事故の記憶を風化させず、安全意識向上のため、毎年6月中旬にSafety Dayという安全活動の日を設けています。当日は工場、本社及び営業支店をWEBで繋ぎ、中川社長の訓示に始まり、火災当時のニュースやその後の再建活動をまとめたVTRの視聴、今年の安全・5S表彰、安全活動事例報告、3現KY(危険予知)の実演などを行い、最後にKPCスローガン(以下)を唱和し閉幕しました。
“No operation without safety” “Safety is my responsibility”
2023年度は、重大災害はありませんでしたが、未だ微小災害は後を絶たず、安全確保には課題が残っています。従業員の安全に対する感性を高め、災害の未然防止を地道に愚直に徹底的に進めていきます。
- Kansai Plascon Kenya Limited. における安全活動
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ケニアでは、法定要件となっている火災安全や応急手当トレーニングを通して、災害の防止や安全に対する意識、対応力向上に努めています。
【2023年度実施トレーニング】
● 火災安全トレーニング
対象者:消防責任者57名
トレーニング内容:火災の段階、消火方法、火災の分類、消火設備、火災の危険性の認識、火災予防、避難手順、火災安全法、火災安全の実践的な応用等
● 応急手当トレーニング
対象者:応急手当を行うスタッフ44名
トレーニング内容:緊急時の出血と軽傷の治療、意識不明の場合、ガス発生時、腐食性物質や有毒物質摂取時の対処、心肺蘇生法、特別な問題を抱えた人への応急手当、負傷者の運搬、応急手当を行う際のHIV/エイズ感染に対する予防措置、緊急事態への備えと実践的な応用等